トントロおいしいメモ

資格試験、仕事、食べたもの、空の色など。

ふわふわと漂う

今日は予備試験短答式試験の合格発表でしたね。僕は緊張も期待もなく万が一もないままに法務省のホームページを一瞥し、僕の受験番号が掲載されていないことを確認しました。書きながら思ったのですが、僕は少しは不合格を悔しがることができるくらい勉強をして試験に臨んだほうがいいです。反省しました。

ただ、最近は転職して1ヶ月ほどしか経っていない会社で上司と相性が合わなくて、僕自身も以前では考えられないような陳腐なミスを連発してしまったり、ダイエットがなぜうまくいかないんだろうと悩みながらカフェでチーズケーキをアイスとセットで嗜んでいたりして、やや心ここにあらずな調子です。試験に対しても「本気で受かってやる」みたいな気持ちを持てなくて、ウェブ講義をだらだらと受けている感じがします。こんな調子では永遠に受かりません。

ところで、漫画「ブルーピリオド」を読み始めています。勉強も友達付き合いもうまくこなしている主人公の男子高校生が芸術と出会い、新しい進路と自分に向き合って成長していく物語です。今は単行本で8巻まで読み終えました。打ち込むことがあるのはいいですね。熱中できるからこそ自分の中にあるいろいろな感情が表に出てきて、新しい自分と出会うこともできる。ただ、だからこそつらくもある。主人公が自分や芸術とこれからどう向き合っていくか、今後も楽しみです。

僕は以前かなり熱心に仕事に打ち込んでいて、いい成果も出ていました。ただ、その過程で喜怒哀楽がかなり激しく表出していたようで、けっこう疲れてしまいましたね。今は一休みするために、仕事量の少ない会社にあえて転職したりして、なるべく気持ちが泡立たないように過ごしています。なので、今は特別打ち込んでいるものがあるとはいえず、一生懸命に生きているわけでもない。試験のこともそう。けど僕の人生にはこういう無為で低エントロピーな時期があってもいいよなって思います。あまり今の自分を責めたり鼓舞したりしないで、ただ雲が通り過ぎるのを待ち続けるつもりです。

入社3週間経ってのぼやき

新しい会社で働き始めてから3週間が経ちました。会社はいいビジネスをしているし、同僚もいい人たちばかりで、かつ、残業がほとんどなくて、いい会社に転職することができたと思います。

その一方で、直属の上司(以下、単に「上司」って書きます。)についてはけっこう独善的だなと言う印象を持っていて、入社初日から現在に至るまでその印象がずっと続いています。

まず、上司について一番気になるのは、あいさつをしないことです。僕を含む同僚が朝出社して「おはようございます」とあいさつしても、上司はまったく反応しない。上司は帰るときにも誰にもあいさつしないで鞄を持ってスーッといなくなる。僕の経験則では、仕事面や人格面で優れた人であれば日常のあいさつは必ずしているので、上司はそこに適合しない人なのかなと思っています。

僕は今コンプライアンスに関する仕事をしています。コンプライアンスの仕事を端的に定義すると、社員一人ひとりに対して、法令等に則って適正に業務を遂行することの重要性を理解してもらい、会社の一員としてふさわしい行動がとれるよう、指導・サポートすることかと思います。ただ、コンプライアンスという仕事になにか明確な標準や基準が一般にあるわけではありません。そのため、指導・サポートの姿勢、方法、内容などは、各社の経営やコンプライアンス担当者のあり方によって実に様々だなと、今までいくつかの会社で勤務した経験を振り返って感じます。

上司の話に戻ると、彼にとってのコンプライアンスというのが、必ずしも法令や業界標準に則ったものではなくて、「監督行政が好みそうだと彼が感じていること」に則っているように感じられるのが気になります。また、適正な業務遂行を社員に求めるためではなく、単に自分の権威・権限を誇示したいがために社員を指導しているようにも思われます。そういう印象がこの3週間で少しずつ蓄積されてきて、今のところ上司のことは特に好きではありません。

この上司とはあまり長い期間一緒に仕事をするつもりはないので、僕が上司よりも上になるとか、上司とは別の指示系統の組織に属するようになるとか、解決方法を検討していきたいと思います。転職はしたばかりなのでまたすぐに別の会社に積極的に移るつもりはないものの、今の会社よりも給料がよく上の人が良識的な会社であれば、早期の転職も選択肢に入れるかもしれません。とはいえ、まだ転職して1ヶ月も経っていないのにまた転職したりしたら妻も心配するでしょうから、まずは上司と折り合う方法を見つけようと思います。

転職してよかった

5月9日から新しい会社で働いています。先週の月曜日から金曜日、今週の月曜日から金曜日の計10日、出社してきました。毎日出社するのは大変ですね。前職では在宅勤務がメインで、オフィスに出社していたのは週1日程度でした。そのギャップを解消させるのにまだ苦労していますが、通勤やオフィス勤務そのものが少しずつ楽しくなってきたところです。

転職先は、前職と業界も職種もほぼ変わりません。ただ、いくつかの点で違いは感じます。社内規程などの手続き、同僚の能力やホスピタリティ、そのほかの文化など、慣れるのに多少時間はかかりそうで、最初の1週間は緊張感もすごくてかなり疲れました。けれど、新しい会社はビジネスが個性的でおもしろいし、仕事量も前職と比べて半分程度で収まりそうだし、同僚たちの仕事ぶりが誠実だし、会社の文化との相性も良さそうで、転職してよかったです。この新しい会社に定年までいるかどうかはわからないものの、在籍できる限りは楽しく過ごそうと思います。

予備試験短答式試験を受けてきました

この間の日曜日、令和4年司法試験予備試験短答式試験を受けてきました。一つの試験のことを言っているつもりなのに、「試験」という言葉が3回出てくるところからも難しいことがわかります。

今回の試験に向けて、僕は憲法だけ勉強しました。以前の会社を辞めてから新しい会社に入るまでに1ヶ月の有給消化があり、その期間をまるごと憲法の勉強に充てました。憲法の基礎講座をウェブで受講して、憲法の短答式過去問を解く。過去問は予備試験と司法試験の分を合わせて3回繰り返して解きました。最終的な正答率は90%程度だったかと思います。

その準備で予備試験短答本番に臨んだら、憲法だけはかなり簡単に感じました。試験開始後、憲法の全12問を概観した瞬間に「これはたぶんすべて正答できる」と思い、実際に(自己採点の結果)30点満点を取ることができました。

憲法以外の科目? 全然だめだったに決まってます。まったく勉強していないんですもの。行政法民法も一般教養も、何もかもだめでした。Twitterでは短答式試験を受けた多くの方が自己採点の結果を載せていて、載せることのできる得点でうらやましいです。僕は憲法の30点と刑事訴訟法が0点だけが誇りですよ。満点は勉強をした結果で、0点はまったく勉強しなかった結果ですから、投じた努力に比例して得点できると実感できたのは本当によかったと思いました。

来年も短答式試験を受けてみようと思います。

 

1ヶ月超の休みを経て

久しぶりにブログを書きます。

退職したこと

最近のトピックですが、4年弱勤めた会社(前会社)を4月末に退職しました。退職した理由は、一言で言えば心身の疲労です。会社員人生で初めての部長職だったことでプレッシャーはある程度あったのですが、それよりも心身の負担になったことがいくつかありました。まず、僕のいた部署に近い部署の業務レベルが低く、当該部署の仕事が実質的に僕に回ってきていたことです。当該部署の部長やメンバーに直接業務を指導したこともありましたが、成長・改善を特に希望していない人たちにそれを求めても虚しく、彼らで完結しきれない仕事たちが日々僕に回ってくる体制に疲れましたね。それと、僕が信頼を寄せていた優秀な同僚たちが先行して次々と前会社を辞めていったことで、会社・仕事にまつわる相談相手がいなくなり、会社の中で孤独感が募っていきました。その一方、僕のポジションや性格上、同僚からはほぼ毎日なんらかを相談されていました。相談の多くは組織や人事にまつわるものでした。僕が社長に打診したこと等を通じて改善・解決できたこともいくつかありましたが、こういう相談が増えること自体、会社として健全ではないと僕が誰かに相談したいくらいでした。ほかにも心身に負担をもたらしたことはいろいろあったように思いますが、きっと僕は心の深層からそれらを霧消させようとしているのだから、あえて思い出さなくてもいいですね。やめやめ。

そういった具合に、前会社はけっこう辛い職場ではありました。ただ、キャリアの面ではいろいろな仕事に携わった(或いは巻き込まれた)おかげで、多くの成果を残すことができました。新しい会社では、その成果を自信にしながらも謙虚に学んで、より進化した成果を残していきたいですね。

GWならぬGMを過ごしたこと

前会社の最後出社は3月31日で、4月は有給休暇を消化していました。4月1日から今日までずっと休んでいたのですから、ゴールデンウィーク(GW)どころではなくゴールデンマンス(GM)を満喫してきたことになります。いやー、ゆっくり過ごすことができましたよ。僕は数年前に結婚して妻と二人で暮らしているのですが、このGMは妻とずっと過ごすことができてよかったです。近所の街や公園に一緒に出かけたり、遠くではないものの初めて一緒に旅行したり、一緒に笑ったり泣いたりしました。僕は結婚しないで一人で暮らしていた頃、一人でいる時間がいいものだと思っていましたが、今は妻と暮らしている時間がすごくいいですね。自分の価値観は時の経過に伴って変わっていくものだと感じました。このGMの間、巷ではロシアによるウクライナ侵攻や知床における観光船沈没事故などの辛いニュースが絶え間なく流れていますが、こういったニュースを観ていると、自分にとって大切な人は、ただそばにいてくれるだけで本当に尊いと思います。

また、このGMでは、司法試験予備試験の勉強も少し進めてみました。憲法の基本講座を受けて、短答式試験の過去問を解いています。この1ヶ月で最も目に触れた書籍は「体系別短答式過去問集 (1) 憲法」です。今月15日に実施される予備試験短答式試験を受けて、憲法について勉強した成果を測ってこようと思います。

これからのこと

GMが明けた5月9日から、新しい会社で働き始めます。たくさん休んだおかげで身体も心もかなりリフレッシュしました。張り切っていきたいところですが、最初から飛ばしすぎるとまた負担を感じる可能性もあるので、当面は新環境の様子をじっくりと見て、ほどほどにやり過ごすつもりです。資格試験の勉強については、必要な情報を収集しながら、自分にとって最短かつ誠実な方法で進めていくつもりです。

習慣が続かない

久しぶりにブログを書く。僕は昔から習慣をなかなか持続させることができないが、今年は本当にひどい。資格試験の勉強、英語、ジョギング、筋トレ、腹筋ローラー、そしてこのブログ。何一つ習慣になっていなく、手をつけてもすぐ放してしまっている。よくない。

習慣が続かない大きな原因は、仕事だ。今年はコロナ禍で会社の業績がかなりよくなくて、優秀な同僚たちは次々とさっさと見限って会社を去っていった。もし僕も優秀だったら転職先を見つけて去っていたけど、まったく優秀ではないのでいつまで経っても転職先が見つからず、今の会社にねばねばと居続けている。そして、優秀だった人たちが不満そうな表情を出さずにこなしてきた雑務から全社的なプロジェクトまで、いろいろとこちらになだれ込んでいる。その結果、今年は休みの日も時間や脳内が仕事で占拠されていてだめだ。勉強や筋力トレーニングなどの自己鍛錬をしようとしても、会社の雑務に必要な書類が自宅の机上に散らばっていてだめだ。

今の会社にいたままでは、自分の望む習慣を得ることができない。これからしばらくの間は転職活動に力を入れることにする。そして、自分の得たい習慣を手に入れて、なりたい自分を手に入れるのだ。なりたい自分、まず痩せる。

書いたものを勝手に消される

コンテンツ配信サイト「cakes」において、写真家の幡野広志さんが書いている記事がここ半年間で(少なくとも)2回炎上しています。

直近の事案では、中学3年生の相談者が同学年の幼馴染について、性暴力や児童虐待を受けている可能性のある状況を相談したのに対して、当該写真家が回答したものでした。回答者は専門家の相談窓口を紹介することなく、「友達自身が気づいて成長していかないといけない」などとあしらうような回答をしたことから多くの批判を受けたものです。僕も、この記事を読んだとき、この写真家の回答について相当の疑問を持ちました。けど、本当の問題はこの写真家にあるのではなく、コンテンツの運営会社にあるように思います。

 

本事案について、「cakes」を運営するnote株式会社は、ある取材に対して「編集部の判断で(当該記事を)削除しました」と回答したそうです。しかも、この記事の作者である当該写真家も、記事の削除について「ああ、本当だ。消えてる。」とツイートしていて、事前に知らされずに削除されている可能性が高いといえます。

コンテンツを掲載する場を提供している運営会社が「炎上」と判断して、制作者の記事を無断で削除する行為は、炎上への対応としては適切なのかもしれませんが、制作者側としては極めて不安定な「表現の場」のように思います。せめて、当該写真家に削除を事前に通知すべきだったのではないでしょうか。事前に連絡・報告するのは、仕事の基本ですよね。

僕のこのすごく小さくつたないブログでさえも、1日につき数分や数十分かけて書いているものですから、それがいつ削除されるかもわからないようなブログスペースで、突然すべての記事が削除されていたら相当悲しいです。その点、この「はてなブログ」は信頼性が高い(と僕は思っている)ので安心しています。